フォード、14年に1万人超採用〜23の新モデル発売へ

 フォードは12日、2014年に世界で23車種の新モデルを投入し、これに伴い米国とアジアで1万1000人以上を新しく雇用すると発表した。
 AP通信によると、新モデル発売数は111年のフォード史上でも最多で、新規採用数は2000年以降で最大となる。このうち米国では5000人を採用する予定で、3300人はエンジニアなどのホワイトカラー職。アジアで採用する6000人の多くは、中国で新しく操業開始する2工場で働く。
 フォード米州部門のジョー・ヒンリクス社長によると、23の新モデルのうち16モデルは米国向けで、スポーツカーの「マスタング」、バンの「トランジット・コネクト」、小型スポーツ多目的車(SUV)の「リンカーンMKC」などが含まれる。
 フォードでは過去2年間に新しいモデルで品質問題が頻発しており、セダンの「リンカーンMKZ」は問題解決のために発売を延期したほか、最近ではSUV「エスケイプ」に対する7回目のリコール(回収・無償修理)を実施しているが、来年発売するモデルでは問題が起きないよう、この1年間は製造工程の改善に取り組んだという。
 一方でフォードは、ドライバーの操作を必要としない自動運転車の研究も進めている。ハイブリッド「フュージョン」をベースにした研究用モデルは、ミシガン大学が開発した4つのセンサーを搭載しており、動く物体を光の反射で追跡しながら、物体が車とぶつかる事態を回避する。国際商品開発のラジ・ネア責任者は「この車は、センサーのデータを衝突警告システムや死角チェックなど既存の先進的技術と組み合わせている点が独特。現在実験されている他の自動運転車にはこうした機能はない」と話している。

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