GM、国内5工場に13億ドル投資へ〜トラックなどの生産設備を改善

 ゼネラル・モーターズ(GM)は16日、高品質のピックアップ・トラックおよび燃料効率の高いエンジンやトランスミッションの生産促進を目的に、国内5工場に13億ドルを投資すると発表した。

 AP通信によると、対象はミシガン、オハイオ、インディアナ各州の工場。投資の約半分に相当する6億ドルは、ピックアップ「シボレー・シルバラード」や「GMCシエラ」を製造するミシガン州フリント工場の新しい塗装設備や他のアップグレードに投じられる。

 また、4億9300万ドルはミシガン州ロムルス工場における新しいV6エンジンおよび10速自動変速機の生産に、1億2100万ドルはデトロイト・ハムトラミック工場の製造ロジスティクス・センター設立に、3100万ドルはオハイオ州トレド工場の6速自動変速機の生産促進に、2920万ドルはインディアナ工場の10速変速機や6速変速機の部品の生産に使われる。

 改善のほとんどは向こう2年間に実施され、GMはこれに伴い1000人分の雇用が維持・創出されると見ている。GM北米部門のマーク・ロイス社長は、同社発祥の地であるフリント工場への投資は特に重視されており「営業上意味があると同時に、当社にとって非常に重要な地域社会の維持と再成長につながる」と説明した。

 ダン・アカーソン最高経営責任者(CEO)は昨年、 同社のエンジンや変速機が他社に後れを取っていると述べており、今回の投資で格差の縮小を図る。GMは09年に経営再建を果たして以来、国内事業に101億ドル以上を投資しており、これによって推定2万6500人の雇用を維持・創出したとみている。

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