15年に廉価版EV発表へ〜テスラ、4万ドル前後

 高級電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは、2015年初頭に4万ドル前後の大衆市場向けEVを発表する計画だ。

 ロサンゼルス・タイムズによると、テスラが現在販売するEVは、高級スポーツ・セダン「モデルS」(7万1070ドル)のみで、14年後半には同価格帯のスポーツ多目的車(SUV)「モデルX」を投入する。

 3車種目となる廉価版EVは、早ければ15年初頭にデトロイトで開催される北米国際自動車ショーでデビューする見通しで、テスラは16年または17年の発売を計画している。

 市場調査ガートナーの自動車業界アナリスト、シロ・コズロウスキー氏は廉価版EVについて「テスラを高級車部門よりもおなじみのブランドとして確立させる究極的な車で、同社にとっては極めて重要。どの社も年間2〜3万台程度の販売台数では長期的にはもうからない」と指摘した。

 テスラは13年、モデルSを年間約2万1000台のペースで生産しており、14年にはモデルXを加えて総数を倍増させることを目指している。

 しかし、モデルSは優秀な電池によって充電1回で最大265マイルの距離を走れるが、廉価版EVはより小型の電池で航続距離200マイルを達成する必要がある。コスロフスキー氏は「100〜120マイル程度では大衆消費者は満足させられない」と話した。

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