CIAがゲリラ掃討支援 コロンビアで秘密工作

 【共同】22日付のワシントン・ポストは、コロンビア政府による左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)の掃討作戦を2000年代初頭以降、米中央情報局(CIA)が秘密裏に支援し、少なくとも20人以上のFARC幹部の殺害と組織の弱体化につながったと報じた。米、コロンビア両国の、複数の当局者らの話としている。

 FARCはかつて麻薬密売にも関わっており、米国の脅威だった。中南米最大の左翼ゲリラとして02年のピーク時に2万人以上の勢力があったが、掃討作戦で弱体化し、昨年10月からコロンビア政府との和平交渉に入っている。

 CIAによるコロンビア支援はブッシュ前大統領が許可し、オバマ政権下でも続けられた。同紙は01年の中枢同時テロ以降、米国が手掛けた「数少ない対外秘密工作の一つ」と位置付けた。国家安全保障局(NSA)も相当量の通信傍受で関与。数十億ドル(数千億円)規模の秘密予算が組まれたという。

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