PKOで初の武器提供 政府、禁輸三原則の例外

 【共同】政府は23日の国家安全保障会議(NSC)と持ち回り閣議で、治安情勢が悪化している南スーダンに国連平和維持活動(PKO)で展開する国連部隊に銃弾1万発を無償で譲与する方針を決定した。23日中にも韓国軍に提供される見通し。PKO協力法に基づき日本が他国軍に武器を提供するのは初めて。緊急性と人道性が極めて高いことを理由に、武器輸出を基本的に禁じている「三原則」の例外とする。そのために近く官房長官談話を出す方向だ。

 今回の措置には、安倍晋三首相が外交・安全保障の理念として掲げる「積極的平和主義」を国際社会に示す狙いがあるとみられる。ただ緊急性が高いとはいえ、短時間での例外扱いに「なし崩し」との批判が出そうだ。

 防衛省によると、南スーダン東部ジョングレイ州に派遣されている韓国軍が活動拠点としている国連施設に避難民が逃げ込み、対立する武装勢力が接近している状況だという。

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