IBM、転送技術のアスペラを買収 〜 大規模データの移動を迅速かつ安全に

 IBMは、カリフォルニア州エメリヴィル拠点の大容量データ転送技術企業アスペラ(Aspera)を買収することで合意した。

 アスペラの技術を使うことで、企業は、大容量の動画ファイルや研究ファイル、大規模データ(Big Data)を世界中で迅速かつ安全に移動させることが可能となる。たとえば、24ギガバイトのファイルを地球の裏側に送信するのに、従来であれば26時間かかる場合もあるが、それを30秒に大幅短縮できる。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、アスペラの技術は、企業にライセンスすることで使用可能となり、現場実装型とクラウドの両方で提供される。

 IBMの商取引ソリューション担当のジョン・メスバーグ副社長によると、大容量のデータを転送して価値ある情報を抽出するのに時間がかかりすぎる、という顧客企業からの声に対応すべく、アスペラの技術をIBMの大規模データ事業およびクラウド事業に組み込むことで、関連サービスを大幅に拡充する。

 買収額は明らかにされていない。

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