ディマンドウェア、IBMやオラクルに対抗か 〜 バークレイズが躍進を予想
- 2013年12月23日
- ハイテク情報
電子商取引ソフトウェア・メーカーのディマンドウェア(Demandware)は、IBMやオラクル(Oracle)といった業界の巨人たちから企業市場を奪うだろう、と業界専門家たちから評価されている。
インベスターズ・ビジネス・デイリーが報じた金融大手バークレイズの分析報告によると、ディマンドウェアが開発したソフトウェアは、オンライン小売事業の立ち上げや運営、管理にかかわる膨大かつ複雑な業務を大幅に効率化することで、ブルックス・ブラザースやランズ・エンド、ロリエルといった消費者ブランド大手を顧客として獲得している。
ディマンドウェアの2013年第4四半期決算では、売上高が前年同期比26%増の3300万ドルと予想される。現在約62ドルの同社株価は76ドルまで上がるだろう、とバークレイズは予想する。
大企業のオンライン小売事業部門は、IBMやオラクルといった企業向けIT大手の高額ソリューションを採用するか、大きな予算を割いて社内で独自開発したシステムを使っている。
それに対し、ディマンドウェアのソフトウェアは、小売サイトの立ち上げから運営、管理まで実行する包括的かつ効率的ソリューションを手ごろ価格で提供し、好評を得つつある。
新興の中小企業がIBMやオラクルといった大手と勝負しても到底かなわないと一般的には考えられるが、顧客関係管理ソリューションのセールスフォース(Salesforce)や人材管理ソリューションのワークデイ(Workday)のように、それぞれの市場で既存大手に勝るとも劣らない地位を築いた例はすでにいくつもある。
それらの例からも、「企業は昨今、現場実装型のシステムや大手による従来型システムを、新興企業のクラウド・サービスに乗り換えることに躊躇しなくなったと言える」とバークレイズは分析する。
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