ファーウェイ、ゲーム機に進出 〜 消費者製ランドへの軌道修正路線を強化

 中国の通信機器製造大手ファーウェイ・テクノロジーズ(Huawei)は、過去2〜3年の間に消費者電子製品分野への進出を強化し、スマートフォンやタブレット、テレビ用セット・トップ・ボックス(STB)に事業を拡大させた。

 そしていま、同社はビデオゲーム機市場に進出し、マイクロソフト(Microsoft)やソニー、任天堂に挑戦しようとしている。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ファーウェイは、トロン(TRON)と名付けられたゲーム機を2014年第2四半期に中国市場で発売する計画だ。

 ラスベガスで先週開かれていた米国際消費者電子製品見本市のCESでも紹介されたトロンは、ビデオゲームのほか、オンライン動画をテレビ画面に再生する機能もある。

 ゲーム専用機市場は現在、マイクロソフトとソニーが最新機種を2013年11月に発売して間もないことから、一時的に活況している。しかし、画像処理技術や表示技術が発達スたスマートフォンやタブレットと、それらの端末向けに無料または格安のゲームが普及していることから、高額のゲーム機やゲーム・ソフトウェアの将来は危ういという指摘もある。

 専門家のなかには、最新型のプレイステーション4とエックスボックス・ワンがゲーム専用機最後の直接対決になるという見方を示すものもいる。

 しかし、プライスウォーターハウスクーパースによると、中国は世界3位のゲーミング市場であり、中国政府が日米のゲーム機製品の中国内販売を禁じてきたため、ゲーム機に対する消費者の関心は旺盛という要素がある。

 ファーウェイはトロンの販売価格をまだ発表していないが、200ドル以下に設定されると予想される。また、ストレージ容量規模に応じたいくつかの価格で売られる見込みだ。

 中国外での発売については不透明だが、トロン用ゲーム・ソフトウェアの開発については、欧米や日本、韓国のゲーム開発業者と提携しているもよう。提携先の社名は明らかにされていない。

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