江戸期の禁教の史料1万点 バチカンで発見、公開へ

 【共同】カトリックの総本山バチカンの図書館で、江戸時代のキリシタン禁制に関する史料約1万点が見つかったことが28日、分かった。1932年から50年に大分県を拠点に活動したイタリア人神父が集めた臼杵藩(現大分県)などの文書群で、世界的にも厳格だった近世日本のキリスト教弾圧の研究が深まりそうだ。

 これほど大量のキリシタン文書群が確認された例はないという。日本の研究チームとバチカンが合同で調査や史料整理を進めている。インターネットでの史料公開も目指す。

 文書群は2011年、バチカンの図書館の改修時に見つかった。教会関係者から連絡を受けた大分県立先哲史料館(大分市)の職員が現地を訪問、大分の教会にいたサレジオ会の宣教師マリオ・マレガ神父(1902〜78年)が集めた文書群と確認した。戦前、戦後の混乱期に処分されそうになった個人蔵の古文書などを集め、イタリアに送っていたとみられる。

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