量的緩和縮小を継続 景気上向き100億ドル追加減額

 【共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は29日、米国債などを買い上げて市場に大量の資金を出す量的金融緩和の縮小継続を決めた。米景気の順調な回復を受け、2月から証券買い入れ額をさらに100億ドル(約1兆円)減らし、月額650億ドルとする。

 金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明では、景気判断を「経済活動が上向いた」と上方修正。雇用情勢については「指標はまちまちだが、総じて一段と改善した」と評価した。バーナンキ議長が率いる最後の会合で、異例の金融緩和を元に戻す「出口戦略」を着実に進める方針を確認した形だ。

 声明は、雇用情勢や物価の見通しが改善すれば「さらに購入規模を減らす」と緩和縮小の継続を指摘。今後も会合ごとに100億ドルずつ小幅な減額を続け、今年終盤に量的緩和を終えるシナリオを描いている。

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