オーストリアにも絵画60点 ナチス略奪品の所有者

 【共同】ナチス・ドイツがユダヤ人らから略奪するなどした絵画がドイツ南部ミュンヘンのアパートで大量に見つかった問題で、アパート所有者のグルリット氏の広報担当者は11日、オーストリア中部ザルツブルクの同氏の家からモネなどの絵画60点以上が見つかったと明らかにした。オーストリア通信が伝えた。
 同通信によると、絵画はグルリット氏の所有物で、10日に発見された。ルノワールやピカソの作品も含まれる。価値は不明。広報担当者はナチスの略奪品ではないとみているが、念のため専門家が調査するという。
 グルリット氏の父親はナチスに協力した画商で、略奪美術品などを外国に売りさばいていた。ミュンヘンのアパートでは約1400点の絵画が見つかっており、うち約600点が略奪品の可能性があるという。

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