スペイン、司法権を制限へ 江氏逮捕状問題で対中配慮
- 2014年2月27日
- 世界のニュース
【共同】スペイン下院は27日、同国の裁判所が中国チベット自治区での虐殺に関し江沢民元国家主席らに逮捕状を出す根拠となった「普遍的司法権」を制限する法案を与党国民党の賛成多数で可決した。上院も国民党が過半数を制しており同法成立は確実。
昨年11月に江氏らの逮捕状が出て以降、反発を強めていた中国に配慮した形で、野党の社会労働党は「経済利益を優先し人権をないがしろにする」などと批判した。
スペインの「全国管区裁判所」は「人道に対する罪」などを取り扱う普遍的司法権を持ち、1998年にはチリのピノチェト元大統領の逮捕につなげた例もある。
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