IRS装う偽電話には要注意〜全米で2万件以上の詐欺被害

 内国歳入庁(IRS)が電話で税金を取り立てているように装い、一般市民から金をだまし取る詐欺が急増している。財務省税務管理監査官(TIGTA)が発表した。

 ロイター通信によると、TIGTAにはこれまでに苦情が2万件以上届いており、被害総額は100万ドル超とこの種の詐欺では過去最高規模に達している。電話詐欺はほぼ全州で発生しており、電話口では同じ「台本」が使われている。

 電話の相手は被害者に未納の税金を払うよう要求し、送信者IDには地元のIRS事務所の番号が表示されるほか、被害者の社会保障番号の一部を知っていることもある。電話を切るとまたかかってきて送信者IDに地元警察の番号が表示された例や、移民が国外退去処分の可能性があると脅された例もある。

 送信者IDの表示を偽る技術は簡単に入手でき、大手電話会社やインターネット電話会社はこの種の詐欺に気をつけるよう警告している。カリフォルニアのある公認会計士は、毎年約1000人の顧客から納税申告の書類作成を依頼されているが、今年はこの詐欺に遭ったという顧客が2月の1週間だけで4人に上ったという。

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