加州陸運局でカード情報流出か〜オンライン決済を対象に調査

 カリフォルニア州の陸運局で、利用者のクレジットカード情報が流出した可能性が浮上し、州や連邦当局などが調査を進めている。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、陸運局の報道官は「捜査当局から、クレジットカードの決済サービスでセキュリティ問題が発生した可能性があるとの連絡を受けた」と説明した。また2人の関係者によると、2カ月前にアメリカン・エキスプレスが陸運局に対し、陸運局のオンライン取引で使われたカードに不審な動きがあったと警告した。問題のカードが詐欺に使われたかどうかは不明。

 陸運局は先週末、クレジットカード業界関係者と状況を話し合い、マスターカードはクレジットカードを発行している銀行に情報流出の可能性を通達した。情報流出の可能性があるのはオンライン取引で使われたクレジットカードで、デビットカードを使った取引や局で直接行われた取引は影響を受けておらず、今のところ陸運局の電算システムに部外者が侵入した形跡は見つかっていない。

 加州陸運局には、2013年1月現在で2400万人のドライバーと3200万台の車が登録されている。

 小売業界では最近、ターゲット、ニーマン・マーカス、美容用品販売サリー・ビューティ・ホールディングスなどでクレジットカード情報が流出しているが、陸運局は政府機関である点が注目される。

 ユタやミネソタなどの陸運局では近年、ドライバーの個人情報に不正アクセスがあったことが報告されているが、その場合もクレジットカード情報が含まれることはほとんどない。

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