ビステオンCEO、成長戦略抜かりなし

 経営破綻から再建を果たした自動車部品大手ビステオン(Visteon、ミシガン州)が、焦点を絞った事業戦略と新興市場への進出で目覚ましい成長を遂げている。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、ティム・ルーリエット最高経営責任者(CEO)が就任した2012年8月以降、ビステオンの株価は毎四半期の好業績を追い風に、倍増の86ドル前後に達している。今後も業績が伸び続け、低迷する内装事業を売却すれば、1年後に100ドル台に達する可能性がある。

 00年にフォードからスピンオフ(分離・独立)したビステオンは、09年5月に連邦破産法第11条に基づく会社更生手続きを適用申請し、16カ月後に破産裁判所の管理から脱却した。ルーリエットCEOは組織再編を迅速に進め、照明など採算の合わない事業を清算し、高い成長が見込まれる空調や電子事業を強化した。

 ルーリエット氏はさらに、アジアを中心とする新興市場での地盤拡大に努めている。業界調査LMCオートモーティブによると、14年のアジアの自動車生産は、北米の3%に対して6.5%の伸びとなる見通しだ。ビステオンの13年売上高のうち、アジアの割合は6年前の30%から46%に達した。対照的に、北米事業は経営破綻以前の61%から19%に低下した。メーカー別では現代と起亜が売上高の33%を占める最大顧客で、フォードは28%で2位となっている。

 ビステオンは現在、9億ドルの注文を抱えているため、経営陣は17年までに売上高97億ドルの目標を達成できるとみている。

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