世界の原油、10%以上が米国産〜非在来型の大幅増で
- 2014年4月1日
- 米国ビジネス
米国は2013年第4四半期に1日784万バレル(bpd)の原油を生産し、世界の原油生産に占める比率は前年同期の9%から10%以上に拡大したことが、エネルギー情報局(EIA)の最新統計で分かった。
オイルプライス・コムによると、784万bpdのうち322万bpdは、シェール(けつ岩)や砂岩など密度の高い岩盤層から採取される非在来型のタイトオイル(中・軽質原油)だった。そのほとんどは、米国の石油ブームを牽引しているテキサス州のイーグルフォード、ノースダコタ州のバッケンという2カ所の大規模シェールから生産されている。
イーグルフォードはタイトオイル生産全体の3分の1に相当する121万bpd、バッケンは28%の94万bpdで、両方合わせると米国の原油生産量の27%に上った。EIAによると、タイトオイルの生産が活発なのは世界でもほぼ米国だけで、ほかにはカナダが13年通年で34万bpd(世界生産の10%)、ロシアが12万bpd(同1%)を生産している程度。
タイトオイル生産は、最初は勢いがあるがその後は徐々に減速する傾向にあるため、生産量の維持が1つの課題。また、米国では在来型の原油生産が減っているため、米石油業界はタイトオイルの生産量維持と在来型の落ち込みの両方に対応するため、今後もシェールで新しい井戸を掘り続けなければならない状況にある。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ