化学物質の搬出中断 シリア、治安悪化で
- 2014年4月4日
- 世界のニュース
【共同】シリア化学兵器の全廃計画で、国連は3日、化学物質の国外搬出が3月下旬以降滞っていると明らかにした。シリア政府は搬出港周辺の治安悪化を理由に挙げている。
化学兵器禁止機関(OPCW)と国連の査察団は、6月末の全廃期限を守るため、搬出の早期再開をシリア政府に呼び掛けている。AP通信によると、シリア政府は近日中に再開したいとの意向を示しているという。
一方、シリアのジャファリ国連大使は3日、国連本部で記者団に「テロリストや武装グループによる砲撃」のため搬出港があるシリア北西部ラタキアの治安が悪化していると主張。引き続き期限順守を目指すとしながらも、治安が改善しなければ遅れが生じる恐れもあるとの見方を示した。
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