武田に60億ドル賠償命令 発がんリスク隠しと米陪審

 【共同】武田薬品工業は8日、ルイジアナ州の連邦地裁の陪審が7日(現地時間)に糖尿病治療薬「アクトス」に関して武田薬品に60億ドル(約6200億円)の懲罰的損害賠償の支払いを命じる評決を出したと発表した。

 ブルームバーグ通信は、連邦地裁の陪審は武田薬品がアクトスに関して発がんリスクを隠したと認定したと報じた。武田薬品は「到底承服できず、可能なあらゆる法的手段を使って対抗する」とコメントした。評決を受けて武田薬品の株価は東京株式市場で一時、前日終値比で約9%急落した。

 販売提携企業への賠償命令30億ドルを合わせると計90億ドルになる。同通信は、米国史上7番目の高額賠償命令だが、上級審で減額されるのは確実と指摘している。通常、評決を受けて、判事が最終的に判断する。

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