アイアース、トップ3社が独占か 〜 アマゾン、グーグル、マイクロソフト

 クラウド電算向け基幹網をめぐる市場争いは、最大手のアマゾン(Amazon.com)を筆頭に、グーグル(Google)とマイクロソフト(Microsoft)の3社に絞られてきた。バーンスタイン・リサーチ(Bernstein Research)のアナリストが報告した。

 インベスターズ・ビジネス・デイリーによると、バーンスタイン・リサーチは、アイアース(IaaS=infrastructure-as-a-service)市場のトップ企業としてアマゾンを挙げ、アマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS=Amazon Web Services)の2013年売上高を前年比85%増の30億ドル超と見積もった。

 AWSと競合するグーグル・コンピュート・エンジン(Google Compute Engine)については、2013年売上高を1億ドルまたはそれ未満と推定。かたやマイクロソフトは、アジュール(Azure)事業の一部として「数億ドル」のアイアース関連売り上げを計上したとみられる。

 3社は、細かな事業部門別の業績を公表していない。

 バーンスタインの報告は、AWSが現在、世界アイアース市場の70%以上を占めると予測。また、同市場は今後、競争がさらに激しくなることから、最終的には、既述の大手3社、あるいはあと1社が加わって計4社が同市場全体の60〜80%を独占すると予想した。

 同市場の伏兵としてはIBMが挙げられる。ただ、IBMがパブリック・クラウド・サービスを積極的に推進するだけの経験や専門知識、経済的動機付けに欠ける可能性もあるとみられる。

 そのほかのベンダーとしては、ベライゾン(Verizon)やAT&T、VMウェア(VMware)、ヒューレット・パッカード(Hewlett-Packard)が挙げられる。しかし、それらの後続組は、3大手に対抗できる技術力と資金力が足りない、と同報告書は分析する。

 AWSの今後については、売上高が2020年までに最低200億ドルに達すると予想される。また、アマゾンにとって最大の競合社になるのは、マイクロソフトではなくグーグルだと同報告書は断言している。

 アマゾンとグーグルのクラウド事業の合計売上高は、2020年末までに400億ドルを大幅に超える可能性がある。

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