GMの技術部門トップ辞任〜リコール受け任務を分割

 ゼネラル・モーターズ(GM)は、エンジニアリング部門の国際責任者の辞任を発表した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、エンジニアリング担当国際副社長のジョン・カラブリース氏(55)は近く辞任し、33年を超えるGMでの勤務を終える。

 国際製品開発を統括するマーク・ルース上級副社長によると、GMは点火スイッチの欠陥による260万台のリコール(回収・無償修理)問題を教訓に、透明性と説明責任を高める目的で技術系幹部の任務を分割する。新設の国際製品統合グループ副社長に任命されたケン・モリス氏(47)は、開発過程における将来の安全問題防止を指揮する。

 一方、欧州パワートレイン・エンジニアリング部門副社長のケン・ケルツァー氏(51)は、カラブリース氏から車両部品・サブシステム開発グループを引き継ぐ。

 GMは今回の組織再編で、エンジニアリング部門内の安全調査担当者の数を倍以上の55人に増やしたほか、車両に関する苦情の法的対処については、法務部門が定期的に技術担当者に説明を行うよう義務付けた。

 ルース氏は、カラブリース氏の辞任と今回のリコールは関係ないと述べた。

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