厳冬でタイヤ保険の需要急騰〜ミシガンでは記録的な申請数

 この冬の悪天候を受け、ミシガン州ではタイヤの損傷をカバーする保険の加入や申請が大幅に増えている。

 USAトゥデイによると、大雪などになると舗装路の表面が陥没して穴が空き、走行中にタイヤが傷つきやすくなるため、タイヤ販売店や自動車ディーラーがホイールやタイヤ用の保険加入を勧めることが多くなる。

 10年以上前からタイヤ保険の販売を始めたセイフガード・プロダクツ・インターナショナル(本社ジョージア州)によると、保険の需要は高く申請も非常に増えているという。同社にはキー交換やプリペイド点検修理などのサービスもあるが、最も急成長している商品はタイヤ保険で、ミシガンの顧客14万人のうち80%を超える約11万5000人がタイヤやホイールの保険に加入し、その数は過去5年間で350%増と急激に伸びている。

 今年のミシガンではこれまでに2500件以上、週平均で約250件の保険申請があり、特に雪が降り気温が平年より3〜22度低かった2月の最終週は申請が集中して通常の2倍に上った。

 小売店のコストコでは、1本当たり15ドルのタイヤ装着パッケージ料金に道路障害物保険を組み込んでいる。今年は損傷を受けて点検に来る車が1日8〜12台に上り、担当者は「15年間やっているが、今年は恐らく過去最多だろう」と話している。

 デトロイト市内の自動車販売店ジェファーソン・シボレーでも、今年はタイヤやリムを直すための保険申請が多く、タイヤ・サービス担当者は「これからも、保険に入っていない人が所得税の還付金などを使って直しに来る」と予想している。

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