配送バンEシリーズの生産終了〜ミズーリのフォード工場

 ミズーリ州クレイコモ(カンザスシティ近郊)のフォード組立工場で4月30日、ほぼ半世紀にわたる配送バン「Eシリーズ」の生産が終了した。今後は元欧州向けのバン「トランジット」の北米初の生産拠点となる。

 ロイター通信によると、かつて「エコノライン」と呼ばれたEシリーズのバンは、現在国内で使われている商用バンの46%を占める。フォードはここ数年、クレイコモ工場に11億ドルの設備投資を行い、2000人を雇用した。同工場はピックアップ・トラック「F150」も生産している。

 数週間前から試作モデルの組み立てが始まったトランジットは、同じ30日がクレイコモ工場での正式な生産開始日。同車は中国とトルコでも生産されている。

 トランジットは欧州向けモデルとして1965年に発売された。英国では49年間、商用バンの売り上げ1位が続いており、現在118カ国で売られている。フォード北米部門のジョー・ヒンリックス社長によると、米国でのトランジット発売はデザインと機構の共通化による経費削減が目的。

 Eシリーズ最後の新車は、2015年型としてトランジットとともに販売される。

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