日本人前社長に禁錮7年求刑 インドネシアの汚職裁判

 【共同】インドネシアで裁判官に対する贈賄事件で起訴された電線メーカー「オーナンバ」(大阪市)の現地法人「オーナンバ・インドネシア」の前社長塩川利雄被告(60)の公判が30日、バンドン汚職裁判所で開かれ、検察側は禁錮7年、罰金2億ルピア(約165万円)を求刑した。

 検察側は「起訴事実は証拠と証言により全て立証された。被告の行為は、汚職撲滅に向けたインドネシア政府の努力に反するものだ」と主張した。塩川被告は逮捕段階から一貫して無罪を主張、弁護側は11月の次回公判で最終弁論を行う。

 半袖シャツ姿の塩川被告は法廷で、通訳を通じて求刑に聞き入り、納得できないような表情で首をかしげる場面もあった。

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