HP、企業のパソコン買い替えで復調か 〜 業務用サービスでも回復の兆し
- 2014年6月9日
- ハイテク情報
パシフィック・クレスト証券のハイテク業界専門家ブレント・ブレイスリン氏は、ヒューレット・パッカード(HP)がラップトップ販売と企業向けITサービス事業で持ち直しつつあると報告した。
インベスターズ・ビジネス・デイリーが報じた同氏の分析によると、HPは直近の四半期(2〜4月)決算報告において、7%のラップトップ販売増と12%の企業向けサービス販売増を記録した。
その背景には、企業顧客市場でのラップトップ買い替え需要が増したことと、HPが注力してきた業務用クラウド・サービスや大規模データ(Big Data)、通信網セキュリティー事業の販売増がある。
前者については、マイクロソフトが旧版OSのウィンドウズXP向けサポート業務を打ち切ったことで、新版OSへの全面的切り替えが顧客企業のあいだで進んだことが要因とみられる。
後者については、過去11四半期連続の減収から脱出するためにHPが注力してきたHPラブズ(HP Labs)による革新的製品の開発と、2012年5月に着手した組織再編および新事業開発の5年計画が開花し始めたためとみられる。
ただ、同社は厳しい状況からまだ抜け出しておらず、これまで実施してきた人員整理を今後も続けることでさらなるコスト削減を図り、利益確保を狙う姿勢だ。
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