塩素ガス「組織的使用」か OPCW調査団、暫定報告
- 2014年6月17日
- 世界のニュース
【共同】オランダ・ハーグの化学兵器禁止機関(OPCW)は17日、シリアで塩素ガスを使った攻撃が行われた疑いに関する暫定報告がまとまったことを明らかにした。外交筋などによると、同機関の調査団は「多くの攻撃で組織的に有毒化学物質が使われ、塩素ガスなどの可能性が高い」との見方を強める情報を得たという。
OPCWは報告内容の詳細は明らかにしていない。誰が攻撃を行ったかに関する言及はないという。しかし、米国は組織的な攻撃が行えるのはシリア政府しかないと指摘している。
17日にOPCW本部で開かれた執行理事会では各国からあらためて懸念が表明された。今月中に理事会を再度開き、議論する見通し。OPCWは調査を継続する意向だが、5月には塩素ガスが使われた疑いのある現場に向かっていた調査団の車列が攻撃される事件があり、難航も予想される。
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