グーグル、太平洋海底ケーブルへの投資を検討 〜 優先度支配権獲得を狙う

 グーグル(Google)は、太平洋横断海底ケーブル敷設事業への投資を検討している。

 ウォール・ストリート・ジャーナルが消息筋の話として報じたところによると、グーグルは新たな海底ケーブルの一部を自社向けに確保し、オレゴン州を含む各地のデータ・センターと日本をケーブルで結ぶ計画だ。

 敷設段階から参加することで、グーグルはデータ通信の質と優先度の支配権を従来より高められる。同社は、2010年に敷設が完了した海底ケーブルにも3億ドルを投資している。

 技術やインターネットの大手企業は通常、複数の光ファイバーを単一の海底ケーブルにまとめることで敷設コストを分担する。敷設には1年以上かかることもある。

 調査会社テレジオグラフィーによると、インターネットや金融サービスの業界は、公衆回線網に代わる私設通信網で世界の帯域幅の25%をすでに使用している。私設通信網は、大西洋を筆頭とした主要ケーブルにおけるデータ通信の最高40%を占めるという。

 平等なインターネット接続をめぐる議論が高まるなか、インターネット普及に付随して誕生したグーグルやフェイスブックといった技術大手は、オンライン・サービスやソフトウェア以外の分野で大きな役割を担うようになっている。

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