グーグルがソングザを買収した理由 〜 探していない曲を見つける機能が武器
- 2014年7月3日
- ハイテク情報
グーグル(Google)は、モバイル音楽配信サービス新興企業ソングザ(Songza)を3900万ドルで買収した。
グーグルには、グーグル・プレイやユーチューブといった音楽逐次再生サービスおよびアプリケーションがすでにあるため、ソングザをなぜ買収したのか、という疑問が業界専門家の一部で指摘される。
PCマガジンによると、音楽逐次再生サービスはいくらでもあるが、そのどれも利用者の探している曲を見つけて再生できる機能に優れている反面、利用者が探していない曲を見つける機能はなく、ソングザはその点において他社サービスに勝る。
2007年にニューヨーク市で起業されたソングザは、アイフォーンやアンドロイドOSスマートフォン向けの音楽再生アプリケーション。ソングザでは、利用者に提供されるプレイリストが人々によって作成され、それらは日々変わり、利用側が気分や生活様式に応じてプレイリストを自由に選んで音楽を逐次再生できるのが特徴。
アイチューンズを筆頭としたデジタル音楽サービスは、利用者が探している曲を検索できるが、歌手や題名の分からない音楽や聞いたこともない曲のなかに埋もれている好きな曲を見つけることは不可能だ。
ソングザは、人々によって作成された多くのプレイリストによってそれを可能にする。
グーグルは、ソングザ買収後も現行サービスを継続するとともに、ソングザの手法をグーグル・プレイやユーチューブに反映させることで、音楽逐次再生機能を拡充し、利用者基盤の拡大と強化を図る考えだ。
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