「白斑」の美白成分に細胞毒性 カネボウ研究所、専門誌に発表
- 2014年7月5日
- 日本発ニュース
【共同】肌がまだらに白くなる「白斑」を起こし自主回収されたカネボウ化粧品(東京)の製品の美白成分である「ロドデノール」という物質には、色素細胞に対する毒性があるとの研究結果を、同社の研究所のチームがまとめたことが5日、分かった。皮膚科の専門誌に発表した。
チームは、培養した人間の皮膚細胞を使って実験。しみの元にもなるメラニン色素が細胞の中で作られる際には、チロシナーゼという酵素が働く。ロドデノールはこの酵素と反応して色素ができるのを邪魔する。だが大量に使うとこの酵素との反応を通じて別の物質ができ、それによって色素を作る細胞そのものを死に追いやる可能性が示された。
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