地下鉄脱線21人死亡 モスクワ、電気系統故障か
- 2014年7月16日
- 世界のニュース
【共同】モスクワ市西部で15日朝(日本時間昼すぎ)の通勤時間帯に地下鉄が脱線、ロシアのスクボルツォワ保健相は21人が死亡したと明らかにした。ロシア非常事態省によると、負傷者は160人以上。電気系統の故障が原因とみられる。
レールから列車に供給される電気が急速に低下したため、自動制御装置が作動し、急ブレーキがかかった衝撃で脱線したという。火災や爆発は起きなかった。テロの可能性は伝えられていない。
モスクワの日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。
■ポイント固定不十分か モスクワ地下鉄脱線
【共同】ロシア連邦捜査委員会のマルキン報道官は16日、モスクワで15日に起きた地下鉄脱線事故の原因について、車両の進路を切り替えるポイントが十分に固定されていなかったとの見方を示した。
ポイントを固定するワイヤが切れていたという。事故現場周辺では5月末から新たな線路の敷設工事を始めており、捜査委員会は16日、この過程で不適切な作業があったとみて、工事に直接関わっていた技師とその上司の2人を拘束し、詳しい事情を聴いている。
インタファクス通信によると、非常事態省当局者は16日、脱線事故の死者が22人になったと述べた。死者には中国、タジキスタン、グルジア、モルドバからの外国人6人が含まれるという。
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