GE、家電部門売却を再検討〜最高25億ドルとも

 ゼネラル・エレクトリック(GE)が100年以上の歴史を持つ家電部門の売却を再び検討していることが、16日明らかになった。ウォールストリート・ジャーナルが消息筋の話として伝えた。

 家電部門の売却は2008年にも検討されたが、計画倒れに終わっている。家電事業はまだ黒字だが、利益が薄い割に人件費が高く、航空エンジンやガス・タービンなど製品を販売した後も長期収入を生む産業向け事業に比べて重要性が薄れている。今回の売却の動きは、先にブルームバーグ通信が報じた。

 GEのジェフ・イメルト最高経営責任者(CEO)は、産業向け事業の拡大と非中核事業の売却を投資家に約束しており、14年は総額40億ドルの不要資産を売却すると表明した。GEは6月、仏重電大手アルストムのエネルギー事業を創業以来最大の買収額となる170億ドルで獲得した。

 GE取締役会は来週、売却について協議する見通し。

 専門家は売却先として、中国のハイアール(Haier Electronics)、メキシコでGEと提携するマベ(Controladora Mabe)、スウェーデンのエレクトロラックス(Electrolux)を挙げている。ロングボウ・リサーチのアナリスト、デイビッド・マグレガー氏は「マベとエレクトロラックス辺りが乗り出しそう。売却額は20億〜25億ドルに達する可能性もある」と話した。

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