iPSの仕組み、一端解明 京大、ウイルス物質が鍵
- 2014年8月4日
- 日本発ニュース
【共同】これまでの進化の過程で人の遺伝子に組み込まれたウイルス由来の物質が、人の体細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)ができる際に重要な役割を果たしていることを京都大iPS細胞研究所のチームが突き止め、4日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
物質は「HERV-H」と呼ばれ、もともとはウイルスの遺伝子の一部。人が進化する中で変化し、今は遺伝子として機能していない。
チームは、構造的にこの物質の両端にあるLTR7という部位に注目。iPS細胞を作る際、この部位が活動しないようにすると、HERV-Hの働きも弱まったままになり、iPS細胞の作製効率が通常の2割以下に下がったため、チームはHERV-Hが重要な役割を持つとみている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ