USBフラッシュ・ドライブの共用は危険 〜 接続機器から乗っ取られる恐れ
- 2014年8月5日
- ハイテク情報
USBフラッシュ・ドライブを使って接続された機器は、ほかの機器からプログラムを改ざんされる危険性があることがわかった。
CNNによると、ドイツのSRラブのセキュリティー専門班が、数種類のフラッシュ・ドライブとUSBポートでコンピュータに接続できるアンドロイド系スマートフォンを使って実験した結果、他人のUSBスティックを使うと自分のコンピュータがキーボードのように機能するようになり、特定のコマンドを入力して他人に乗っ取られる危険性があることが明らかにされた。
また、ネットワーク・カードのように働いてインターネット・トラフィックを操作するようになり、自分のコンピュータで行っていることが全て他人に見られる危険性もある。そのため、なりすまし詐欺や不正オンライン・バンキング、強奪も可能となる。
USB機器を共用する際の危険性は以前から指摘されていたが、SRラブのカーステン・ノール氏は、「いまやそうした関係性は明白」「悪質アプリケーションをダウンロードすれば電話が感染し、コンピュータにもうつる」「さらに、他人のUSBスティックを借りれば、コンピュータが感染する可能性がある」と警告する。
ハッカーは、暗号化アプリケーションを開発しており、現在のウィルス対策ソフトウェアではそれらを発見できない。USBの複製自体はウイルス感染ではなく、機器を別のものに変装させるだけで、いまのところフラッシュ・ドライブを使わないという以外に対策はない。
米軍の対策もまさにそれであり、ペンタゴンではコンピュータ感染を防ぐために、機器のUSBポート機能を2008年に止め、フラッシュ・ドライブの使用を禁じている。
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