ソーラーパネルから蓄電へ〜シャープ、事業の軸足移す

 欧米でのソーラー・パネル生産を停止して太陽光発電事業を縮小しているシャープ(大阪府)は、米国では今後、電力を蓄えピーク時の需要に対応する蓄電装置が電力消費者の役に立つと考えている。

 ブルームバーグ通信によると、同社が7月にカリフォルニア州で発売した商業ビルおよび工場向け蓄電装置「スマートストレージ」は、消費者の電力使用パターンを予想し、蓄えた電力を少しずつ放出することで需要を管理するため、ディマンドチャージ(ピーク時の電力使用量に応じて課される料金)を削減できる。同州の電力料金は、ディマンドチャージと消費電力の総量にかかる従量料金で構成されている。

 スマートストレージはリチウムイオン電池を使い、単体でもソーラー・パネルとの組み合せでも使える。この装置のバッテリー・チャージャーやインバーターとして機能するバッテリー・コンバーターを供給しているアイディール・パワー(Ideal Power、テキサス州)によると、ディマンドチャージは事業所の電気料金のうち最も急速に増えている部分で、企業の電気代の半分を占めることもあるという。スマートストレージの提供は年内に他州でも始まる予定。

 シャープは、今年に入って米国と英国でのパネル生産を停止し、海外で唯一パネル工場が残るイタリアでもソーラー事業から撤退している。一方で、太陽光発電所の開発や蓄電装置の用途改善に力を注いでおり、京セラやサンパワーといった他のパネル・メーカーも同様の動きを見せている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 2025年12月1日

    就職&雇用ガイド2025
    監修 STS Career https://usfl.com/author/stscar...
  2. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  3. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  4. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  5. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  6.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  7. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
  8. 2025年2月8日

    旅先の美術館
    Norton Museum of Art / West Palm Beach フロリダはウエ...
ページ上部へ戻る