積年の不信、怒り爆発 ミズーリ、白人と対立深刻

 【共同】ミズーリ州ファーガソンの白人警察官による黒人青年射殺事件の現場に17日入った。抗議が続く目抜き通りは黒人が一時占拠し、さながら無政府状態。白人主体の警察に対する積年の不信感が爆発した。業を煮やす警察は、この日も催涙ガスを使った。深刻な対立が収束する兆しはない。

 「手を挙げたら撃つな」。目抜き通りから緩やかなカーブになった片側1車線の細い道を下ると、道路中央にプラカードやろうそく、花束がたくさん置かれていた。大学進学を控えたマイケル・ブラウンさん(18)が白人警察官に射殺された現場だ。夜に入っても多くの人が冥福を祈っていた。

 目抜き通りには17日夜、500人を超える住民が集まっていた。少し蒸し暑い。両側には略奪された店がいくつか見える。荷台に多数の若者を乗せたトラックがクラクションを鳴らして走り回り、数百人が「マイケル・ブラウン」と叫んでデモ行進を始めた。白人の姿はない。

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