電話機能付きタブレットがアジアで台頭 〜 韓台中のベンダーが販促を強化

 タブレットを使って電話することは馴染みのないことのように思えるが、アジアの新興市場ではタブレット・ベンダーたちが電話機能付きタブレットの販促を強化している。

 PCワールド誌が報じた調査会社IDCの調べによると、日本を除くアジア市場において2014年第2四半期にタブレット・メーカーらが出荷した1380万台のタブレットのうち25%が電話機能付き機種で、その割合は前四半期比10%も拡大した。

 電話機能付きタブレットは特に中国とインド、インドネシア、マレーシア、そしてタイで売れ始めている。

 ファブレット(従来型スマートフォンより大きく小型タブレットより小さいスマートフォン)は世界的に好調に売れているが、それらの新興市場では、スマートフォンとタブレットの両方を買う人口が少ないため、電話機能付きタブレットの需要が先進国市場に比べて旺盛だとみられる。

 電話機能付きタブレットの主要ベンダーとしては、韓国サムスン(Samsung)と台湾エイスース(Asus)、中国ファーウェイ(Huawei)、中国レノボ(Lenovo)が挙げられる。

 しかし、インドのマイクロマックス(Micromax)やインドネシアのアドヴァン・デジタル(Advan Digital)といった中小メーカーも台頭しつつある。

 「そういった動向は、ベンダー各社の差別化戦略の一環」とIDCのアヴィナッシュ・サンダラム氏は話す。同氏によると、それらのタブレットは100〜300ドルで販売されている。

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