ロシュ、加州バイオテクを買収〜呼吸器系治療薬を強化

 スイスの製薬大手ロシュは24日、バイオテク医薬品インターミューン(InterMune、カリフォルニア州)を83億ドルで買収することで合意したと発表した。今回の買収で呼吸器系疾患の治療薬を強化する。

 AP通信によると、買収は全額現金で、ロシュはインターミューンの前週末終値より38%高い1株当たり74ドルを支払う。

 インターミューンは、肺に炎症と損傷を生じさせ激しい呼吸困難につながる原因不明の難病「特発性肺線維症」(IPF)の治療薬「一般名パーフェニドン(pirfenidone)」で知られる。2011年に同薬を欧州で「エスブリエット(Esbriet)」の商品名で発売し、現在はカナダなどでも販売しており、今後の成長が見込まれている。

 ロシュは、インターミューン買収による増収効果は16年以降に表れると見込んでいる。

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