加州は中小企業に冷たい〜「ビジネスに優しい州」調査

 中小企業に「ビジネスに優しい州」を尋ねた調査で、カリフォルニアは最低評価を受けた。

 ロサンゼルス・タイムズによると、サービス会社と消費者の商談仲介ウェブサイト、サムタック・コム(Thumbtack.com)」と起業家支援で有名なユーイング・マリオン・カウフマン財団が小企業1万2632社を対象に行った合同調査で、38州のうち最も企業に親切と評価されたのはユタ、アイダホ、テキサスだった。

 評価が低かったのはカリフォルニアのほか、イリノイ、ロードアイランド。都市別でもカリフォルニア勢は評価が低く、名前が上がった82都市の中ではサクラメントが最下位だったほか、サンディエゴは78位、オックスナードは76位、ロサンゼルスは74位だった。

 調査では、労働や雇用、保健や安全性、規則、開業のしやすさなどの観点からビジネス環境を評価した。カリフォルニアは、都市区画の審査、税法、許認可手続きなどの評価が全て最低の「D」だった。中小企業は全米企業の99%を占め、民間雇用の50%近くを支えている。

 全米では、回答者の半分が「会社単位の医療保険の確保が難しい」と答えており、許認可の必要条件や申請税も評価の大きな要因となった。一方、税率は評価にそれほど大きく影響せず、回答者の3分の2は「当社の税額は正当」と考えていた。ただし、会社が大きいほど「当社は払い過ぎている」と考える傾向が強かった。

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