デング熱の国内感染確認 10代女性、約70年ぶり
- 2014年8月27日
- 日本発ニュース
【共同】厚生労働省は27日、埼玉県在住の10代日本人女性がデング熱にかかったと発表した。女性には海外渡航歴がなく、海外でウイルスに感染した人を刺した蚊を通じ国内で感染したとみられる。海外で感染した患者は年間200例程度見つかっているが、国内での感染は1945年以降、約70年間記録がないという。
女性は8月下旬に40度の高熱を出し、さいたま市内の病院に入院しているが、容体は安定しているという。国立感染症研究所などが女性の周辺に感染者がいないかなどの調査を進めるとともに、都道府県に情報提供し、注意喚起した。
デング熱は蚊の一種ネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介するウイルスによる熱病。人から人に直接は感染しない。海外ではアジアや中南米、アフリカなどで流行している。国内ではヒトスジシマカが青森県以南に分布するが、ウイルスを持っているとは限らず、冬も越せないため、感染が起きたとしても限られた地域で、一過性のものになるとみられている。
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