IBM、USオープンを大々的にクラウド化 〜 ワトソンも導入しデータ分析も

 IBMは、ニューヨーク市で現在開催中のテニス4大大会の一つである全米オープンで、モバイル電算やデータ解析、クラウド電算、ソーシャル・メディア、そしてスーパーコンピュータ「ワトソン(Watson)」を含む各種の技術を提供している。

 全米オープン協賛企業でもあるIBMは全米テニス協会と技術契約しており、同大会の技術面を一手に引き受けている。IBMと全米テニス協会の提携は今年で25年目。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、IBMは大会期間中(8月最終週末から9月8日)に、試合会場やソーシャル・ネットワーキング・サービスから試合や選手に関するデータを収集し、そのほとんどを同社のクラウド環境に保存して解析や整理を含む各種の処理をほどこす。

 会場には、スコアリング・システム向けといった限られた目的のために数少ないサーバーが設置されており、大部分の処理はIBMのデータ・センターで実行されている。

 動画や写真、記事を中心としたコンテントの容量は、最終的に20テラバイトに上ると予想される。

 IBMは大会期間中、各種のデータ・ポイントを精査して、試合や選手に関する情報と、大会に関する一般的傾向をリアルタイムで解説者に提供する。また、進行中の試合のデータを収集し、実況中継者がデータやグラフィクスを随時呼び出せるようにしている。

 スポーツ専門ケーブル局のESPNは、IBMの予測解析技術を利用して4100万件のデータ・ポイントを解析し、プレイのパターンや「試合のカギ」の特定に役立てている。

 それによって、たとえば対戦中の2選手について、過去に同じようなスタイルの選手と対戦したことがあるかなどを見つけることができる。

 IBMは、そういった技術やサービスをクラウド用統合プラットフォーム「IBMスマートクラウド・オーケストレーター(IBM SmartCloud Orchestrator)」を通じたソフトウェア定義環境下で提供している。

 IBMによると、今年のUSオープンではデータを端末種(デスクトップ、タブレット、スマートフォン)ディスプレイごとに表示する方法を大きく改善した。

 同社では、アイフォーン(iPhone)やアンドロイド(Andoroid)端末、アイパッド(iPad)といったプラットフォームごとにどのような「体験」を期待しているかを全米テニス協会に聞き取りし、それらをコンテント配信方法や表示方法に反映させた。

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