ソニーとエイスース、新型スマート腕時計を発表 〜 消費者の関心に疑問も

 ソニーと台湾パソコン製造大手のエイスース(Asus)は、スマート腕時計の新機種を発表した。韓国のサムスン電子(Samsung)およびLGも新機種を市場投入し、アップル(Apple)による進出も確実視されており、身体装着型機器市場での競争はさらに激化するとみられる。

 ニューヨーク・タイムズによると、ドイツのベルリンで金曜日に開幕する消費者電子製品見本市に先駆け、ソニーは、第3世代にあたるスマート腕時計を披露し、エイスースも同社初となるスマート腕時計を発表した。ソニーの新型製品は、グーグルの身体装着型機器専用OSを搭載している。

 一方、サムスンが市場投入した「ギアS」は、SIMカードを内蔵しスマートフォンのように通信できるのが特徴。

 注目されるアップルはいまのところ、スマート腕時計に関する情報をいっさい発表していないが、2014年末までに発売する可能性が高いとみられる。アップルの仮称「アイウォッチ」については、無線式充電機能を搭載し、健康管理機能に重点が置かれているという憶測が出回っている。

 大手が相次いで参入を果たす一方で、消費者の反応はいまだ冷ややかだ。スマートフォンを筆頭に多種多様の携帯機器が出まわるなか、スマート腕時計の必要性に消費者が疑問を感じているという見方もある。

 業界専門家らによると、スマート腕時計には、スマートフォンにない機能が備わっているものの、300ドル以上を費やすことを敬遠する消費者が多いとみられる。

 調査会社イーマーケターによると、欧州最大の消費者大国ドイツでスマート腕時計を持つ消費者の割合は1%未満だという。

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