アスペラ、大規模データの転送を加速 〜 データ・センターとクラウド間で

 IBMの子会社でソフトウェア提供のアスペラ(Aspera)は、大規模データ(Big Data)向けオンデマンド・データ転送プラットフォーム技術の機能拡張を発表した。データ・センターおよびクラウド間で大量のデータ転送を加速する。

 IBMはアスペラを2013年に買収し子会社化した。

 大規模データを扱う企業にとって、データ・モビリティー(大容量のデータを自在に移管できること)の解決は難しい課題となっている。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、アスペラの特許技術であるFASPの最新版「FASP3.5技術」は、リアルアイムで変動するデータ転送需要に対し、速度や制御、そして使いやすさの面で対応すると同時に、分散型クラウドおよび自社運用システム間でコンテントのシームレスな移動を可能にすることで、データ・モビリティー問題を解決するもの。

 FASP3.5技術を使えば、大型の超高精細(HD)ファイル、あるいは何百万という小型ファイルを、クラウド・ストレージに直接転送し同期できる。

 アスペラは、クラウドのアスペラ・サーバー・ソフトウェアの転送容量を自動的に拡大する「自動スケーリング・トランスファー・プラットフォーム(Auto-scaling Transfer Platform)」も同時に発表した。

 メディア企業はそれによって、必要に応じて転送容量を拡大し、高コスト効率の基幹施設を利用することが可能。

 アスペラはそのほか、世界的に広域網(WAN)を利用し、遠隔クラウド・システム上でリアルタイムのライブ動画転送とデータ・フィードを実現する一連のFASPストリーム(FASPStream)API(application programming interface)も発表した。

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