飲料のカロリーを20%削減〜ソーダ3大手が公約
- 2014年9月25日
- 米国ビジネス
清涼飲料の国内3大手はこのほど、マーケティング、販売、容量の見直しなどを通して消費者が甘味飲料から摂取するカロリーを2025年までに平均20%減らすことを公約した。
ニューヨーク・タイムズによると、コカコーラ、ペプシコ、ドクターペッパー・スナップル・グループは、23日にニューヨーク市で行われた第10回クリントン・グローバル・イニシアティブで公約を発表した。甘味飲料が米国の肥満問題の一因であり、糖尿病や心臓病のリスクを高めていると各社が公に認めたことに対し、イベント主催者のビル・クリントン元大統領は「これは大きな出来事だ。場合によっては毎年数ポンドずつ体重が減ることを意味する」と評価した。
クリントン氏によると、低所得地域では子どもが1日に摂取するカロリーの半分以上を甘い炭酸飲料が占めている可能性があり、甘味飲料は米国の平均的消費者が1日に摂取するカロリーの約6%を占めている。
3社は、低カロリー/ゼロカロリー飲料や小容量商品を増やすほか、得意の宣伝技術を使って消費者を教育し、飲料からのカロリー削減を奨励する。低カロリー運動は、コンビニエンス・ストアの自販機や冷蔵庫をはじめ、ファストフード店や映画館などにあるソーダ販売機を対象にし、スーパーマーケット店内の宣伝も実施する。
3社は国内のソーダ販売機のほぼ全て、自販機の約3分の1、小売店冷蔵庫の80%を占めている。近年は食習慣と健康の関係を認識する消費者が増えたため、甘味飲料の販売は減り続けており、ビバレッジ・ダイジェストによると、甘味飲料からのカロリー摂取量は00〜13年に12%減少し、ソーダの販売が減って水や低カロリー飲料の消費が増えている。これに伴い、飲料各社は水や果汁、スポーツ飲料を加えるなど商品の多様化を図っている。
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