健診不参加者には罰金も〜ハネウェル訴えた当局が敗訴

 雇用均等委員会(EEOC)がハネウェル・インターナショナルに対し、健康増進制度の一部として実施する健康診断に参加しない従業員から罰金を取ることをやめるよう求めていた裁判で、ミネアポリスの連邦地裁判事は3日、EEOCの請求を退ける裁定を下した。

 ロイター通信によると、EEOCは先週提出した訴状で、ハネウェルが生体認証試験を受けない選択をした従業員に対し、医療貯蓄口座への追加請求や分担金未払いなどの形で罰金を科す計画をしていると説明。従業員と配偶者に対する血圧、コレステロール、血糖値、胴回り測定、ニコチンなどの検査は、米国障害者法(ADA)や遺伝子情報差別禁止法(GINA)に違反すると主張して差し止めを求めた。

 EEOCの報道官は3日、「判決を尊重する」と話した。

 ハネウェルは声明で、「当社が2015年に実施予定の健康増進制度をやめさせようとするEEOCの試み」を無効にする判決を歓迎した。

 今回の訴訟は、EEOCが企業の健康増進制度をめぐって提訴した例では3件目で、ハネウェルは最大の被告企業だった。

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