温暖化対策、失速の可能性 国際交渉に影響も

 【共同】共和党が上下両院で過半数を占めたことで、オバマ政権が進める地球温暖化対策が失速する可能性がある。来年パリで開かれる気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)での合意を目指す、新たな温暖化対策の国際枠組みにも影響しそうだ。

 中間選挙の直前には国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、深刻化する温暖化の脅威を警告したばかり。それでもケンタッキー州やウェストバージニア州など石炭産業が強い地域では、政権の温暖化対策に批判的な共和党候補が勝利した。

 政権が進める火力発電所の二酸化炭素(CO2)排出規制は石炭産業にとって大きな打撃。規制実施に向けて州や議会で抵抗が強まるのは必至だ。

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