「反オバマ」では不足だ 党派対立から脱却を

 【共同】米政治の混迷がますます深まる-。野党共和党が焦点の上院で過半数を奪還した中間選挙で抱いた懸念である。オバマ大統領が民主党惨敗の責めを負うのは当然だ。だが有権者は、魅力的な政策を打ち出したから共和党に1票を投じたわけではない。上下両院で過半数を取った共和党の責任は一段と重くなった。対立だけの政治から脱却しなければ、政党不信が募るだけだ。

 色あせた改革と、オバマ政権の数々の失政が投票行動を左右したのは間違いない。看板政策の医療保険改革(オバマケア)は登録用サイトの不具合で出だしからつまずき、退役軍人病院の不祥事では閣僚を更迭せざるを得なかった。経済も失業率は回復してきたものの、肝心の賃金が上がらず、公約した中間層拡大にはほど遠い。

 中間選挙では比較的影響が少ないとされる外交も、イスラム過激派組織「イスラム国」の台頭やウクライナ問題への対処、エボラ出血熱対策で国民の不満、不安は高まっている。政権と一蓮托生にされてはかなわないと、「私はオバマ氏ではない」と責任回避に躍起だった民主党候補もいた。

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