ハリバートン、海外で1000人削減へ
- 2014年12月15日
- 米国ビジネス
油田サービス世界第2位のハリバートン(Halliburton、テキサス州)はこのほど、原油安を受け、欧州、ロシア、中東、アフリカで1000人の人員を削減すると発表した。
ウォールストリート・ジャーナルによると、原油価格は現在、5年ぶりの低水準となっており、業界最大手のシュルンベルジェ(Schlumberger、同)も人員削減を発表したばかり。ハリバートンは世界80カ国に8万人を雇用している。
ハリバートンは、同業のベーカー・ヒューズ(Baker Hughes)を350億ドルで買収する計画を発表した11月にはレイオフを予定しておらず、新会社で雇用を数千人増やす意向を示したが、この6月から始まった石油価格の落ち込みがその後さらに加速。今月11日には米国産標準油種(WTI)1月渡しが1バレル=59.95ドルと09年以降最低を記録したほか、国際標準のブレント原油も115ドル以上だった今年の最高値から63.68ドルまで落ち込んでいる。
油田サービス会社は、エネルギー会社の石油や天然ガス探索を助け、国際石油大手、テキサスのワイルトキャッター(試掘者)、海外の公営エネルギー機関などが油田の掘削やフラッキングなどを行う時に雇われる。具体的には、専門機器の販売や貸し出し、リグ(掘削装置)の管理、油田労働者の供給などを行い、全体をパッケージにして1日単位の料金で提供することが多い。
過去数年は石油価格が上昇していたため、より高い料金設定が可能だったが、原油価格の低下で石油会社は掘削計画を縮小しており、サービス会社にも大幅な値引きを求めるようになっている。
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