オバマ政権の面目に傷 中央軍の安全管理に疑問も

 【共同】米中央軍のツイッターなどの公式アカウントが、過激派「イスラム国」を名乗るハッカーに乗っ取られたことは、サイバー空間での安全強化を強く訴えるオバマ政権の面目を傷つけ、イスラム国には大きな宣伝になった。米メディアによると、専門家の間には、中央軍によるアカウントの安全管理に問題がなかったか疑問の声も出ている。

 中東地域を管轄し、イスラム国への空爆も行っている中央軍のアカウント乗っ取りが判明したのは12日午後。ほぼ同じころ、オバマ大統領は首都ワシントンにある連邦取引委員会(FTC)で「デジタル時代の消費者保護」をテーマに演説し、ソニーの映画子会社に対するサイバー攻撃を例に、国家や米経済、個々の家庭がいかに危険にさらされているか警鐘を鳴らしていたさなかだった。

 中央軍はアカウントが乗っ取られたことによる同軍からの情報流出は一切なかったとしており、機密文書などが盗まれた形跡はない。米シンクタンクのアナリストも米紙に「一時的に軍のメガホンが奪われたようなもの」と形容する。

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