バッテリー交換制度の試験開始〜テスラ、所要時間は約3分
- 2015年1月12日
- 自動車関連
電気自動車(EV)メーカーのテスラはこのほど、高級EVセダン「モデルS」のオーナーを対象としたバッテリー交換プログラムの試験運用を開始した。充電所(ステーション)方式ではなく、放電バッテリーをそっくり満充電のバッテリーと交換することで給電作業が約3分で終わるという。
サプライヤービジネスによると、テスラは2013年、ロサンゼルスで開いたイベントの中でモデルSのバッテリー交換技術を公開した。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は当時、すでにあるステーションに交換所を併設する方針を示し、「交換所を1つ設置するのに50万ドルかかる」と話した。
テスラは各交換所に50個の満充電バッテリーを置き、需要に応じて増やす方針。ただし、試験運用のための交換所はカリフォルニア州内に1カ所しかない。このため現在は招待状を受け取ったモデルSオーナーしか利用できず、しかも予約が必要だ。それでも同社は、パッテリー交換ならガソリンを満タンにするより所要時間を短くできると見込んでいる。
ステーションでのバッテリー交換および専用充電器「スーパーチャージャー」による充電は、将来はモデルSオーナーなら無料になる。現在のバッテリー交換料金は「高級セダンのガソリンを満タンにするよりも少しだけ安い」という。
テスラはまず、技術の実証実験と需要調査を行い、技術資源と資金投資に値するかを見極める。自動化と車両側の改良が進めば、作業時間を1分以下に短縮することも可能と見ている。
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