「異なる方向」で判断難しく セントルイス連銀総裁

 【共同】セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は16日、イリノイ州シカゴでの講演で、米国では経済成長率や雇用改善が想定を上回る一方で、低インフレが続いており、こうした状況の組み合わせが「連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策の選択を異なるいくつもの方向へと引っ張っている」と述べ、利上げに向けた判断を一段と難しくしているとの見方を示した。

 総裁は「インフレの水準は、それだけでゼロ金利を正当化できるほど低くはない」とその他の経済状況の進展次第では利上げが求められると指摘。一方で、低いインフレ指標とインフレ期待の低下は「FOMCのインフレ目標の信認が損なわれていることを示す可能性がある」とし、中央銀行はインフレ目標についての信認を守らねばならないとも強調。インフレの低さが判断を難しくしていることをうかがわせた。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る