労働長官、労使に和解促す〜西海岸の港湾ストで
- 2015年2月19日
- 米国ビジネス
トム・ペレス労働長官は18日までに、港湾労働者組合の代表と雇用者側の海事会社幹部に対し、西海岸で続くストライキを終結させるために和解を促した。
ロイター通信によると、オバマ大統領に派遣されたペレス長官は17日、労使協議が行われているカリフォルニア州サンフランシスコに到着。双方の代表と個別に会った後、両者がそろう場で短時間の協議を行った。
労働省報道官によると、長官は両者に「経済へのこれ以上の打撃を防ぐために早急の合意」を促した。
港湾労働者2万人を代表する国際港湾倉庫労働組合(ILWU)と、海運会社などで作る太平洋海事協会(PMA)は13日以降、連邦政府の仲裁人の要請に応じて協議の進展に関し報道管制を敷いている。
大統領は、29の港湾を巻き込むストが長期化すれば損害は数十億ドル規模に上る恐れがあるため、労使紛争に介入する必要に迫られている。
西海岸の貨物取扱量は、国内海運市場の50%近く、アジアからの輸入では70%を占める。
9カ月に及ぶ労使紛争はこれまでで最も長く、ストによる貿易の停滞は農業や製造、小売り、輸送業など経済全般に連鎖反応を引き起こしている。
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